栗の一品種収穫時期は2、3週間と短いため、通常は収穫時期の異なる多品種を植える事が多いのですが、

当農園では、モンブラン・栗菓子に適した早生品種のみに絞った目的栽培を行っています。

(2020年春現在、約2.5ha/7000坪の畑で、約1000本の栗の木を生育中)

 

また、自ら食材を提供する立場として、出来る限り自然を生かし、環境に優しい栽培を心がけています。

農薬はもちろん、肥料類を一切使用せず、草を生かした「自然草生栽培」及び、刈り取った草を敷く「敷き草栽培」を行っています。

畑に存在する全ての植物、生物は微妙なバランスで共存をしています。外来種の草の渡来、天候不順により一定の生物が増えたりなど、そのバランスが崩れることがありますが、私達はそのバランスを保つためにほんの少しのお手伝いをしています。

 

元々、山に自生していた「栗」は、果樹の中でも最も自然に近い状態で育つ作物です。

その分、自然や天候の影響を受けやすく、人間の力ではコントロールがとても難しい作物でもあります。

「桃栗三年」という言葉がありますが、まともに栗が収穫できるようになるまでは、5年から7年の歳月が必要です。

栗と向き合い、自然と向き合い、ゆっくりと時間をかけて育てた栗、それがモンブランの原料となるのです。

 

栗の郷には、栽培歴数十年の栗のスペシャリスト、尊敬すべき栗農家さんがいらっしゃいます。

その農家さんの知識や経験を引き継ぎ、未来に残していくことも大切な役割だと考えています。

 

 和栗や代表/栗農家 竿代信也

 

 

<畑日記>

2020.4.19 

久々に更新させていただきます。剪定作業、苗植え(今年も300本の苗を植えました)と例年通りの作業を終えましたが、コロナ騒動の余波で今年は作業がやや押し気味。店舗の営業自粛に入ってから、畑の作業を出来る時間が少し増え、ようやく追いついたところです。栗の木々や他の植物も、人間界の騒ぎは関係無く、今のところすくすくと成長しています。

自然に囲まれ農作業をしていると全てを忘れられる、そう言いたいところですが、流石に今はそうは行きません。行き帰りの道中、買い物の時なども、最大限注意をし、人との接触を出来る限り減らしています。もちろんまだまだ先は見えませんが、この栗達が無事に成長し、皆様にご提供できる日を願って、今はしっかり成長のお手伝いをしたいと思います。

<畑日記>

2020.1.14/15 『全国栗園研究会』

全国各地の栗生産レジェンドの方々、長野、岐阜、仙台の有名菓子店等も参加する、栗の研究会です。今年の開催地は岩手県二戸市。

幹事の安ケ平又次郎さんは230ha/約55万本の栗造林と12haの栗果樹園を運営。想像もつかないような規模である事にも驚きましたが、100年先の日本の森林に対する思いに感動を覚えました。お昼に集合し、お昼に解散する研究会ですが、24時間ずーっと栗の話だけをする、とっても幸せで刺激的な研究会です。(普通の方にはちょっと理解できないですね、笑)

来年は茨城県で開催予定です。一大産地として、より濃密な栗時間を過ごしていただけるよう、企画、お手伝いをさせていただきます!

<畑日記>

2020.1.7

今年最初の畑作業は小雨の中の剪定作業。

剪定とは余分の枝を切り落とし、樹形を整えること。

冬の間は暫くはこの剪定作業が続き、本格的な春が訪れる前に

新たな苗植え作業が始まります。

 

ただ、今年の冬はまだ冬らしい天気が訪れておらず、

雨も多い状況です。冬の季節、あるいは春の季節の天候は秋の収穫にも影響が出るので、冬らしい天気が待ち望まれます。

 

2019.12.3

年内の畑作業も後数日。

今日は久々に仲間と3人がかりで重機も出動。

3人で作業をすると3日分の仕事が1日で終わります!

2019.11.20

冷涼な空気と共に、山の木々もようやく色づきはじめました。台風被害の片付け、冬季期間に行う剪定、春の苗植えの準備です。

今日は小田喜商店さんにて、氷温で熟成した栗の食べ比べを行いました。丹沢人丸、ぽろたん、利平、倉方、 美玖里、紫峰、岸根、石鎚、これだけの品種を良い状態で一度に食べ比べができるのは、滅多に無い大変貴重な機会です。氷温でじっくり熟成させている栗は、どれも甘く、美味しく、食べ始めると中々手が止まりません。それぞれ特徴はあるものの、甲乙を簡単にはつけ難いというのが率直な感想でした。

ただ、当店のモンブラン、栗菓子のメイン原料でもある、「丹沢」「人丸」の上品な食感や風味は格別に美味しく感じました。栗には沢山の品種がありますし、食べ方、加工の仕方でも違いはでます。まだまだ栗の奥深さを理解しきれていないので、これからも栗の魅力を更に掘り下げていきたいと思います!

 

(写真)左/栗畑越しの愛宕さん(愛車サンバー)、中/色づき始めた銀杏の木々、右/貴重な食べ比べ

2019.10.23

ようやく秋の訪れを感じられる過ごし易い気候、山の木々も薄っすら色づきはじめました。台風15号に続き、19号でも栗の木は被害をうけ、大きな木が2本、若木が数本倒木してしまいました。倒木した木を植え替えて、同じ位の大きさになるには10年以上の歳月がかかります。各地で大きな被害をもたらした今年の台風、改めて自然の力には抗えないことを痛感させられます。「栗に生かされ、栗と共に生きる・・・」

2019.10.1

10月とはとても思えない陽気、この時期にしては異常に飛び交う蚊と湿気の中、例年より10日程遅く、「人丸」の最後の収穫を行いました。台風の被害は落ちた実や倒れた木、折れた枝ばかりでなく、木に残った実にも大きな影響を及ぼし、地域全体の収穫量も例年の半分を大きく下回る状況です。何十年もやっている先輩農家さんのお話を伺っても、このような状況は初めてとの事です。今の気候変動を考えると今後もこのうような自体が毎年起こる可能性は決して否定ができないです。さて、どうしたものか・・・