栗の一品種収穫時期は2、3週間と短いため、通常は収穫時期の異なる多品種を植える事が多いのですが、

当農園では、モンブラン・栗菓子に適した早生品種のみに絞って栽培を行っています。

(2019年夏現在、約2.5ha/7000坪の畑で、約700本の栗の木を生育中)

また、自ら食材を提供する立場として、出来る限り自然を生かし、環境に優しい栽培を心がけています。

農薬はもちろん、市販の肥料を基本的に使用せず(苗植えの時のみ一部使用)、

草を生かした「草生栽培」及び、刈り取った草を敷く「敷き草栽培」を行っています。

 

元々、山に自生していた「栗」は、果樹の中でも最も自然に近い状態で育つ作物です。

その分、自然や天候の影響を受けやすく、人間の力ではコントロールが難しい作物でもあります。

「桃栗三年」という言葉がありますが、まともに栗が収穫できるようになるまでは、5年から7年の歳月が必要です。

栗と向き合い、自然と向き合い、ゆっくりと時間をかけて育てた栗、それがモンブランの原料となるのです。

 

栗の郷には、栽培歴数十年の栗のスペシャリスト、尊敬すべき栗農家さんがいらっしゃいます。

その農家さんの知識や経験を引き継ぎ、未来に残していくことも大切な役割だと考えています。

 

 

栗農家 竿代信也

 

 

<畑日記>

2019.11.20

冷涼な空気と共に、山の木々もようやく色づきはじめました。台風被害の片付け、冬季期間に行う剪定、春の苗植えの準備です。

今日は小田喜商店さんにて、氷温で熟成した栗の食べ比べを行いました。丹沢人丸、ぽろたん、利平、倉方、 美玖里、紫峰、岸根、石鎚、これだけの品種を良い状態で一度に食べ比べができるのは、滅多に無い大変貴重な機会です。氷温でじっくり熟成させている栗は、どれも甘く、美味しく、食べ始めると中々手が止まりません。それぞれ特徴はあるものの、甲乙を簡単にはつけ難いというのが率直な感想でした。

ただ、当店のモンブラン、栗菓子のメイン原料でもある、「丹沢」「人丸」の上品な食感や風味は格別に美味しく感じました。栗には沢山の品種がありますし、食べ方、加工の仕方でも違いはでます。まだまだ栗の奥深さを理解しきれていないので、これからも栗の魅力を更に掘り下げていきたいと思います!

 

(写真)左/栗畑越しの愛宕さん(愛車サンバー)、中/色づき始めた銀杏の木々、右/貴重な食べ比べ

2019.10.23

ようやく秋の訪れを感じられる過ごし易い気候、山の木々も薄っすら色づきはじめました。台風15号に続き、19号でも栗の木は被害をうけ、大きな木が2本、若木が数本倒木してしまいました。倒木した木を植え替えて、同じ位の大きさになるには10年以上の歳月がかかります。各地で大きな被害をもたらした今年の台風、改めて自然の力には抗えないことを痛感させられます。「栗に生かされ、栗と共に生きる・・・」

2019.10.1

10月とはとても思えない陽気、この時期にしては異常に飛び交う蚊と湿気の中、例年より10日程遅く、「人丸」の最後の収穫を行いました。台風の被害は落ちた実や倒れた木、折れた枝ばかりでなく、木に残った実にも大きな影響を及ぼし、地域全体の収穫量も例年の半分を大きく下回る状況です。何十年もやっている先輩農家さんのお話を伺っても、このような状況は初めてとの事です。今の気候変動を考えると今後もこのうような自体が毎年起こる可能性は決して否定ができないです。さて、どうしたものか・・・